サーファー間に浸透する「ハード&メロウ」という言葉がある。
海の中ではハードに、海からあがればメロウに。そのような意味合いを差すこの言葉だが、実は両者は表裏一体の関係にあり、海の中でハードに取り組めばそれだけ強烈なストークを味わうことができ、アフターサーフにはチャージの度合いに比例した心地よさを覚えるという意味にもとれる。
そう感じるのは、たとえば関本海渡のようなサーファーを見た時、彼の抱くストークが一般サーファーのそれと同レベルにあるとは思えないからだ。彼が見せた、昨冬のハワイでのビッグドロップや湘南某所にヒットした今夏の台風スウェルでのチャージと、コシからムネのビーチブレイクで味わうエンジョイサーフィン。どちらもサーフィンでありそこに優劣はない。優劣はないのだけれど、ただ、関本海渡は両方のサーフィンの楽しさを知っている。
両方を知っているということは、単純に、それだけサーフできる回数が多いということにもなる。ヒザからコシの日も、多くが敬遠するザ・デイも、波があるならパドルアウトの準備を怠らないのだから、彼のようなサーファーには、ハード&ハードという言葉の方がフィットするのかもしれない。
「今日のあの1本最高だったな」といった余韻に浸って1週間を過ごすスピード感ではなく、「今日の1本をまた明日にも」というリズムで彼のようなサーファーたちは日々を送る。「海上がりにはビールを片手にまったり昼寝」といったユルさはなく、全身を研ぎ澄ませてライドした波の衝動に陶酔しつつも、心とカラダは常に戦闘モード。いつでも“あの波”をドロップする映像が頭のなかには浮かんでいるのだろう。
限りある時間のなかで、できる限り多く波と向き合いたい。そういう彼らにはユルんでいるヒマなど少しもない。だから身にまとうアフターサーフのウェアも、快適さを優先にしたリラックスウェアより、時代の最先端を行くスペックを有しつつコンフォートなアイテムを好む。好例は、ハーレーの最新アウターウェア、ファントム コア ジャケット。世界に誇るハイテクを搭載しながらワークテイストに仕上げた、ハーレーらしい先鋭的なアウターウェアである。
SURFER
関本海渡(せきもとかいと)
1988年生まれ。平塚市出身
スタンス:レギュラー
小学校の高学年でサーフィンをはじめる、天性のセンスで自然にリバーマウスをメイクするサーファーになっていった。普段はとても落ち着いた、メーローでピースフルな人柄。海でスイッチが入ると西湘のリバーマウスで猛チャージするビックウェイバーにもなる。2014年は【台風19号】台風一過の“裏・洋之介メモリアルカップ葉山”セッションにて. フロントサイド・チューブをメイク
Hurley PHANTOM CORPS JACKET
ハーレー ファントム コアジャケット
これまでありそうでなかったハイスペックのM-65ジャケット。“ペラッ”と薄くて柔らかい仕上がりは当然ながら軽量で、しかし耐久性撥水加工、透湿性機能、止水テープに止水ファスナー仕様と、高度なテクノロジーを満載にしたプレミアムアイテムとなっている。しかもミリタリーテイストに落とし込むセンスは、さすがのハーレー。
機能だけを追求しただけではなく、高感度なユーザーに向けたこだわりあるルックスとの融合を実現させた。パッカブルなため持ち運びやすく、バックパックに忍ばせるなど常に手元に置いておけるのは嬉しいポイント。邪魔にならない存在感は、サーフトリップの必須アイテムになるはずだ。1年を通して着用できるものの、真冬のビーチではインナーダウンをレイヤリングすることをオススメ。早朝でも軽量かつ温かく波チェックができる。
Hurley Japan
03-5412-1781
http://www.hurley.jp/
PHANTOM コアジャケット販売
http://www.hurley.jp/store