Update:2021.02.07[Sun]Category : EDITORS' NOTE

なぜカリフォルニア州でフロリダ州じゃダメなのか?

知らなくていいカリフォルニア事情?

今日はカリフォルニア州とフロリダ州の話です。

わがアメリカ法人はカリフォルニア州に既にあるのですが、なんでフロリダ州じゃダメだめか?を自問自答してみようかと思うわけです。

カリフォルニアは最大のサーフシティ!

規模は違うものの気候が温暖なフロリダも東海岸の最高のサーフシティなのに。

まず。このところアメリカはCOVID19→BLM騒動→大統領選などと落ち着かず不安定。

アメリカ国民にとって年末年始の大統領選挙がビッグイベントだったわけです。

歴史が浅く移民の集まりのようなこの国の混合文化の中、2017年に赤カラーの共和党のトランプ氏になり、そして今回は年始より青カラー民主党バイデンが大統領になった。

結局この選挙はCOVID19のもとで「郵便投票」という形式が大きく入り込んだことで、ある意味、不正集計なのでは? と国が二分する事態になった。

どの州がどの党を指示したかの選挙結果をみると、都市部は青チームのバイデンで、比較的田舎は赤いトランプ派が多い。

で、かのカリフォルニア州はどうか。

カリフォルニアはある意味大きすぎて異常な州だ。

アメリカ最大NO.1のGDPを誇り世界のランキングではアメリカ、中国、日本、ドイツにつで、なんとカリフォルニア州が5位。びっくりびっくりイギリス国全体を抜いている。

バイデン民主党のうちカリフォルニア州とNY州を加えたら米国全体の23%のGDPを占めてしまう。

日本がそうであるように、地方が製造の担い手だとすると、主導権層はこの2大巨大州に多く住むとも言える。バイデンはそこを抑えた。

さて。

アメリカを冷静にみたときに。

カリフォルニア州というのは、海沿いは北部にはサンフランシスコ、そしてあのシリコンバレー。GAFAや車では今や総資産世界1のイーロン・マスク率いるテスラもカリフォルニア州にあり、あまりに巨大すぎる経済都市。そう世界5位。

そのカリフォルニア州。

なぜ私がフロリダ州じゃダメなのか、を考えたきっかけですが、BLM騒動で、わがカリフォルニアのオフィスが影響を受けたことが1つです。

日本ではニュースにもなりませんが、海沿いのサンタモニカやその南のロングビーチは街が破壊されたりと、路面店などは大変だったわけです。

今でもわがオフィス周辺はCOVID19でリモートワークの影響もあり、普段はビジネスパーソンでいっぱいだったわけですが、現在も人は少ない感じです。

2つ目にカリフォルニアの税金の話です。

法人税率は21%、カリフォルニア州税率では8.84%で最低800ドルのミニマム税があり、何もしなくても800ドルはかかります。

そう。けっこう税金の高い州なので、もうかっている企業でないと住民を含めて酷な環境です。

ではフロリダ州はどうか、というと収税が5.5%と安く、また個人所得税がない7州の1つ。

いやいや、アメリカは合衆国とはよく言ったもの。

各州は1つの国のようなもので、日本の県のような感覚とは違うと考えたほうが良いレベル。

現に各州は税金も設定しますし、州が軍を発動できますし、日本の感覚とは格段に違う1つの国のようなものです。

かのカリフォルニアはメキシコから分離独立後、1850年にアメリカ合衆国に31番目に加入した州です。

カリフォルニア州旗の「熊」は、共和国当時のもので、現在も州旗にそのまま描かれ、いまだにその独立前の共和国″愛”が強く残っておりますね。

アメリカにとっては別の国のような、州の現実。

どの州に住み経済活動をするか、は、たいへん重要な選択なかねですね。

このところ日本でも地方に移住する個人や法人も増えていますが、アメリカも顕著に移住が増えている様子。

そう。着目したのがフロリダ州。共和党の州ですが、いま移住者が増えている。

さて?

フロリダ生まれのビッグスターのケリー・スレーターは、クイックシルバー卒業後にOUTER KNOWNを作った。

それはどの州か?と調べたら、カリフォルニア州。
彼の会社は出資なども受けていた兼ね合いがあるのやも!?

それに、アウトドアに関わる市場というのは、結局カリフォルニア州が市場を成長させてきた。そうパタゴニアも同州にあります。

わたしたちBLUERのコラボレーション企業のKATINやALBUMサーフなどもカリフォルニアでご近所。

カリフォルニア州は豊かな海岸線と環境整備、波質などの環境が東海岸を束ねている圧倒的存在、経済マーケット。これは不動であり他は追随しようがない。

さて、最後のオチですが、

フロリダ州はGDPは50州のうち、では何位なんだ? ということですが、実は4位です。

わが会社はしばらくカリフォルニア州にて海関連でアウトドア産業ユニットに参加させてもらえるよう頑張るイメージ。

ただ、

フロリダ州はあまや元大統領もフロリダに移住していますけれど、税率も安く、とても興味深い面白い土地ではないか、と個人的にはウォッチしているところです。

カリフォルニアのサーフ市場の中心ともいえる「ハンティントンビーチ」を沖から見る

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