地震2日前|南阿蘇の素晴しい風景の記録
photos & words by Eiko Matsui
4月14日に熊本、大分で大きな地震が起こりました。現在も余震は続き、避難生活は余儀なくされています。家に帰れないことから車中泊を余儀なくされ、足を伸ばす事が出来ずエコノミー症候群になる人もいるそうです。九州にも多くのスノーボーダーが住んでおり、避難所生活をしていたり、炊き出しの手伝いを行ったりしながら生活しています。また、全国から多くの方がボランティアや救援物資、募金など様々な形で日本全体が被災した地域を応援しています。
そんな熊本に私は4月12日までいました。
計5日間、滞在していたのは天草と大きな被害を受けた南阿蘇村。
地震が起きた当初、まだ私が熊本にいるのでは、と心配して友人が連絡をくれたほど、ついこないだいたところが姿を変えていました。
現在メディアでは変わってしまった風景ばかり取り上げられています。
その元々を知っていただきたいので地震前に私が撮った写真をお見せしたいと思います。
天草に帰省し、そのついでに阿蘇も訪れたいとの母のリクエストで益城の熊本空港近くのホテルに宿泊し、阿蘇を周り南阿蘇村に宿泊しました。
阿蘇のカルデラは世界一大きいとも言われ、南阿蘇村は外輪山に囲まれ阿蘇五岳を望むところに位置しています。
いくつもロケーションのきれいなところがあり、停まっては写真を撮り停まっては景色を眺め感動していたのを覚えています。
こちらの写真は城山展望所から。後ろで阿蘇山がもくもくと煙が見えることも。
あ、私で隠れていますね、、、
阿蘇火口に登る途中、牛や馬が放牧されていました。所々に牧場があるんです。
この牛の写真。背中合わせに座っているところ、なんか可愛くてにやけちゃいます。
火山規制がかかっていてこの時は火口まで行くことはできませんでした。
火口に上がるロープウェイも止まっていていけるのはここまで。
絶えず煙が上がっています。
写真真ん中部分が火口です。
一通り、阿蘇をめぐり、南阿蘇村のゲストハウスで夜を過ごし、翌日午前中まで南阿蘇村を観光。南阿蘇村は阿蘇山の恩恵を受けて水源に富んだ村でした。村内にいくつも水が湧く水源があり、その中で最も多く湧水している白川水源へ。
日本名水百選にも選ばれており湧水量が多く、水底からコポコポと湧いているのが目で見えました。取水場があり、そのまま汲んで飲むことができます。ペットボトルで持って帰ることも可能です。
私は持参の水筒に汲み入れました。
柔らかくて飲みやすくとても美味しかったです。
水がきれいだからか、自然も美しくとても落ち着くところでした。
緑が美しく、水もきれいでのどかでとてもいいところ。
熊本市内からも1時間ちょっとで行けるなんて素敵なところなんだろう、と感動していた矢先の災害。
通ったであろう道路が倒壊し、訪れたであろう村が被害に遭っている。
あの場所は?水源は大丈夫なのでしょうか?
いろいろと心配ばかり。
本当にびっくりしています。
九州自動車道も復旧しましたが、余震も続いており、依然変わらぬ避難所生活を送られている皆様、大変つらい思いをされていると思います。被災された皆様が少しでも早く日常生活を取り戻せますように、微力ながら自分のできることで応援させていただきたいと思います。