「電車を降りると明るかった」
「こんなに大きな空を久しぶりに見たよ」
茅ケ崎を訪れた友人たちが、少しアゴをあげて、眩しそうに、嬉しそうにくれる言葉。
「そうかなあ?」
とその瞬間、いぶかしんでみるものの、ちょっと自慢したくなったり、暮らしの端々で思い出し、「そうだそのとおりだ」と実感したりする。
海が近いから?
水平線とその先まで広がる水面が光を反射するから?
その伸びやかなパワーがみなぎっているからだろうか。湘南茅ケ崎の空は広く明るい。
JR線茅ケ崎の駅から約1.2キロ。まっすぐに道は海に続く。松林を抜けて砂浜に出れば、いつだって満喫できる海辺散歩。
もっともっと広い海と、広く明るい空が欲しい時には、海の真ん中に出てみるのもいいと思う。
相模川の停泊施設から、湘南大橋をくぐって河口を出れば、そこは海原。潮風や、海面のウミドリたちの仲間になれそうな気分にさえなる。その日によって、波の高さも揺れも違うのもお楽しみのひとつ。
海と空のブルーの中から、街並みを見渡すといつもの風景も変わって見える。毎日、そして刻々と変わるブルーの中で過ごす時間は格別なものだ。陸にいる人に手を振ってみたくなったり、浮遊感のようなものがある。
陸に戻って、空と海をみる。
街並みの向こう。
さっきまでは、あの真ん中に、ぽつんと点のように浮かんでいたんだなと不思議な感じがする。
ぎっしり詰まった屋根の向こうの二つのブルー。これが日常から見た空。
開放感とか、リフレッシュとか、パワーチャージとか、色々な言い方がたくさんあると思うけれど、秒刻みで動く都会に隣接していて、暮らしのすぐ隣に海と大きな空が、あかるい光を作っている場所。このおおらかさを上手に取り込める暮らしがあるのが湘南という地域だと思う。
ちょっと自分をゆるめるために、少し何かを入れ替えるために、私たちのまちの大きな空と光はとても役にたつ、素晴らしい力をもっている。
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