革新というものは常に人の想像を超えた発想から生まれるのかもしれない。”四角いタイヤ”が開発されたと聞くとそう思わざるを得ないのではないだろうか?
タイヤというものは丸い形だからこそ推進力が生まれるもの。それなのになぜタイヤが四角? 狂人が生み出したジョーク商品? いや、これはアメリカ・カリフォルニア州の一人のスケートボードにのめり込んでしまった男性が大まじめに作ったものなのだ。
縦方向に波の形をしたこの『Shark Wheel』と呼ばれるタイヤは、常にセンターが変わることで、回転中に安定性が確保されている。その安定性がスムースな走行を生み出してくれるのだ。なかなかイメージが掴めないかもしれないが、砂地を波打って進む蛇を想像してみるとなんとなく理解できるのではないだろうか?
また安定性だけでなくスピード性能やグリップ性能、乗り心地も円形のタイヤよりも優れているのだそうだ。
人類がタイヤを開発してから3000年もの間にタイヤは丸いという常識が刷り込まれてきたが、ついにその常識は打ち破られ革新となるタイヤが開発されたのかもしれない。
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