サーフィンといえば、もちろん「海」でのサーフィンが一般的だが「川」でのリバーサーフィンも昨今では知られるところだ。
干満によって潮が川を逆流し、上流から流れくる淡水と出会う瞬間に生まれるアマゾン川のポロロッカはもっとも有名だが、ドイツやオーストリア、カナダなど、渓流などの一定の場所でのリバーサーフィンの写真や映像を見た人もいることだろう。
さて、この写真はアメリカ。アメリカは国土が広いため、波のない内陸地が果てしなく広がる国だ。
そしてここはカナダ国境に近い、海のないモンタナ州のミズーラの山奥。この地でサーフィンをしている人物がいる。
ハワイで生まれ、海、そしてサーフィンと共に育だち、学業の合間に日本のプロサーフィンツアーJPSAロングボードサーキットにも参戦。
2012年に、その最高峰の座であるグランドチャンピオンをも獲得した人物である。
海にかこまれた人生を過ごし、日本のプロサーフィングシーンでもトップを獲得した人物が、この海のないこの地で暮らしているという。
彼の名は喜納元輝(きのうげんき)。
ハワイ大学に行って気象学を専攻し学位を取得。大学卒業後は、気象学者としてナショナルウェザーサービス(アメリカの気象庁のような施設)に勤務している。
気象学者になった最大のきっかけは、良い波を探すことが好きだから。ナショナルウェザーサービスの仕事はアメリカの全土に渡るのでサーファーにとって最高な仕事だそうだ。サーフィンに適した川の水量でサイズを予想し、波のコンディションの良さそうなサーフスポットに的を絞るのだという。
彼曰く「サーフィンは毎日コンディション違うところが面白い」。
波がないことや、海が遠いことは理由にはならない。何にでも興味を持って取り組むことが一番大切なことのようだ。
彼の現在のサーフィンライフ動画を。
エンジョイ!
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