暖かいのか寒いのか、アウトドアでもっともじれったい季節が「春」。昼間はうららかな日差しで暖かいものの、夜なると急激に気温が落ちて寒い思いをしてしまう。標高が高く、残雪のある山なら尚のこと。でも、ウィスキーの雪割を片手に炭をいじるのは、その時でしか味わえない心地よさがあったりもして、春はアウトドアを柔軟に楽しめる季節でもあるのだ。
しかし、暖を取る「たき火」は地面のそばでやるもの、近くにカップを置く場所がなかったりする。
「それならいっそ作ってしまっては!?」
キャンプでも重宝する簡単サバイバルローテーブルの作り方を紹介するので、アーミーナイフの「のこぎり」と周りにある自然物だけで小さなテーブルを作ってしまおう!
材料は、「枝」と「つる」だけ。
くくり方とコツさえつかめば、サバイバルなテントまで作れちゃう方法だ。
それではまず材料集めから。枝はだいたい12~14本ほど用意すれば良いが、小さなテーブルであれば、男性なら人差し指と親指、女性なら中指と親指をくっつけてできる「輪」くらいの太さのものを探そう。長さは手首から肘までの長さを基準に集めると、あとで切る手間も省ける。ちょうど良いのが見つかればアーミーナイフも不要。
つるは、おり曲げたときに折れて切れてしまわないものを持てるだけ集めよう。
では、実際の作り方を。最初に4つの枝で天板を支える枠から作っていく。枝を十字に重ね、つるを巻いていくだけがが、上下左右・斜めからも枝が「ある程度」固定できるくらいまで巻いておく。はみ出たつるのはじっこは巻きつけたすき間に入れ込む。これを繰り返して「四角」を作ろう。
次に、先ほど作った四角の内側の「角」に足となる枝を同じ要領で縛っていく。四隅に足を取り付ければ、あっという間に自立してくれる。
最後に、天板だが、いうなればワイルドな「すだれ」を作るのだ。残りの枝をつかって枝と枝をつるで編み上げる。天板の取り付け部分に枝を並べてどれくらいの本数がいるかを確認したうえで作っていこう。
あとは、編み上げた天板をのせれば完成!
接合部分をすべてつるで作っているので決して頑丈とは言えないが、あそびがあって足の角度を変えられるので、むしろボコボコした地面でもカップや小物ならしっかりと支えてくれるのだ。そして何よりも、既製品にはない圧倒的なサバイバル感が醸し出されること請け合い。
帰りの際には、ちょっとさみしさもあるが燃やして自然に返してしまえば片づけも楽! 早速、次回のキャンプにでも試してみてはいかが!?