登山は消耗の激しいスポーツ。
日帰り、往復8時間ほどの登山で1日4000kcal近く消費し、これは他のスポーツには見られない高い数値。
登山時の歩き方は少し工夫するだけでもだいぶ楽になる。
より楽に歩くにはどうすればいいのか、何に気をつけねばならないのかについて5つ紹介しよう。
①持っていく荷物を厳選する
必要のない荷物はただの重り。
100gでも軽い方がいい。装備、道具を買う際も重さをよく見て選ぶ。
ただし、必要なもの(防寒着、レインウェア、救急品等)は必ず持っていく。
たとえばお箸、スプーン、フォーク、毎回全部持っていく必要はあるだろうか?
食べるものに合わせてチョイスすることをオススメする。
②体調を万全にする
前日よく眠れたか、疲れは残っていないか、腹痛はないか、よくコンディションを確認し、ベストコンディションにもっていく。登る前もしっかり準備体操をしよう。
ちょっとしたダルさや腹痛は登山の途中からジワジワ重くなり、計画していた時間をオーバーしてしまったり、最悪動けなくなり遭難してしまうかもしれない。
「せっかく予定を合わせて楽しみにしていたのに」と非常に悔しい思いをするかもしれないが、遭難すればもっと後悔する。
山は逃げない。コンディションのいい日にリトライしよう。
③パッキングを上手にする
パッキングとはリュックに荷物を詰め込むことである。
パッキングにもコツがあり、なるべくコンパクトになるようにぎゅうぎゅうにつめる。
適当に詰めて隙間が空いていると歩くたびに荷物が動揺して余計な体力を消耗するからだ。
また左右どちらかが極端に重かったり、トップヘビーだったりしないようにしよう。
それもまた余計な体力を消耗する原因になる。
20〜30分は何も感じなくても、3・4時間と歩けばそれは大きな差となる。
④歩く時は大股ではなく小股で普通のペースで
大股は消耗が激しいので小股で歩こう。
ルート選択、コース取りも重要だ。なるべく楽に楽に登れるルート、コースを探して歩こう。
歩くペースについては非常に難しいが、重要な技術だ。
「俺はもっと早く登れるぜ」「このくらいのペース余裕だぜ」と初心者はペースを飛ばし走るように登ってしまうがNG。
大切なのは頂上に登って、無事におりてくることが何よりも大事だ。
最初の1時間を飛ばし過ぎると残りの数時間は体力を使い果たしゼーゼー言いながら登ることになる。
⑤休憩時に地図を見て、食事・水分補給・装備点検を
休憩時には食事と水をしっかりとろう。
こまめにとることが大事だ。
お腹のすいた状態で激しく運動するとハンガーノック(血糖値が下がって身体に力が入らなくなること。シャリバテとも言う)をおこしてしまう。
そして地図とコンパスを出し現在地の確認と次のポイントまでのコースを確認する。
これは道に迷って時間、体力をロスすることを避けると同時に計画が時間通りかを調べる意味合いもある。
装備の点検はリュックの状態はいいか、外付け品は落ちそうになっていないか、靴ひもはほどけていないか等を点検しよう。
体力をセーブして、楽しい登山を!