波。
それは沖合で吹く風により産み出されるモノ。うねりの向きや大きさは、風の吹き方によって決定される。それは季節によって大きく変わるものだ。
日本では春一番が吹く。南よりの強い風が吹く。ということは、南よりの大きめの波が期待できるってことだ。
その低気圧が日本列島の東海上に抜け去った後は、たいてい冬型の気圧配置、北西の風が吹くという可能性が高い。ということは、太平洋側の南のウネリをサーフした後に日本海側へ、というサーフトリップのパターンが考えられる。
サーファーの動きそのものが、波のパターンであり、それ即ち、風のパターンでもあり、大きく考えると季節の移り変わりまで見える、ということになる。
僕が今いるハワイでは、冬の間、北海岸に大きな波が押し寄せる。太平洋の端っこにある日本付近から、天気図でいえば西高東低、爆弾低気圧くんが北西の寒気の風をもたらし、太平洋上に大波を起こす。
そのウネリがハワイの北海岸にどしどし押し寄せ、冬のノースショアの素晴らしい波になるってわけだ。その間の日本では大雪となり、北風がびゅーびゅーと吹く。寒い状態が続くってわけだ。
あくまで、大きく見たら、の話だけどね。
最近のハワイは少しウネリも弱くなり始め、シーズン終わりかけ、春みたいな波になってきた。とはいってもまだまだウネリ予想では、ハワイに西向きのウネリが少し届くようなので、文章を書かせてもらっている今現在(3/21)は日本は寒くなってるのかな。
もしかしたら、良い波に巡り会うコツがここにあるかもしれないね。
『自然に対し敏感でいること』