アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNが、アクションスポーツ界で活躍するアスリートの長者番付を発表した。トップ10の顔ぶれを見てみると大御所たちの名前がズラリ。しかも十分な稼ぎっぷりで、アクションスポーツ大国アメリカのパワーを感じざるを得ない。
大金が動く背景には、アメリカではサーフィンやスケートボード、スノーボードがしっかりスポーツ・エンタメ化されていることが大きい。ESPNが開催するXゲームズのように大きなイベントが定期的に開催され、テレビ放映もあるためプレイヤーはアスリートとして世間に認められている。つまりプロサーファーやプロスケーターたちは、日本でいうプロ野球選手と変わらない存在といってもよく、そう考えただけで日本とはだいぶ異なる環境がアメリカにはあるといえる。
一例に、もっとも稼ぐアクションスポーツ選手となったトニー・ホークは推定年収が12億円。ライセンス商品の売上なども計上された総額なので単純比較はできないものの、数字だけを見ると、日本のプロ野球の最高年俸プレイヤー、6億円で契約更改した巨人の阿部慎之助選手以上の選手価値があるということになる。
マイナースポーツに思われがちなアクションスポーツだけれども、世界のトップが手にしている数字はなんとも夢のあるもの。サーフィンにおいてもケリー・スレーターの年収が3億円と推定され、もっとも稼ぐサーファーに君臨。アクションスポーツ全体でも4位の座を確保している。そして、トニーやケリーのように世界のトップシーンで活躍することが夢物語ではないことは、Xゲームズで活躍しているスノーボーダーの国母和宏プロや平野歩夢プロが実証している。
ちなみにスポーツ・イラストレイテッド誌によると、2013年にもっとも稼いだアメリカのプロスポーツ選手は、ボクシングのフロイト・メイウェザー・ジュニア。全勝のまま5階級制覇を達成した史上初めてのボクサーで、昨年の収入は9千ドル。およそ90億円という天文学的な数字となっている。
<アクション スポーツ アスリートたちの長者番付>
1:トニー・ホーク(スケートボード) 1200万ドル(約12億円)
2:ショーン・ホワイト(スケートボード、スノーボード) 900万ドル(約9億円)
3:ライアン・シェクラー(スケートボード) 500万ドル(約5億円)
4:トラビス・パストラーナ(モトクロス) 300万ドル(約3億円)
4:ケリー・スレーター(サーフィン) 300万ドル(約3億円)
6:レアード・ハミルトン(サーフィン) 250万ドル(約2.5億円)
7:ポール・ロドリゲス(スケートボード) 200万ドル(約2億円)
8:ダニー・カス(スノーボード) 100万ドル(約1億円)
8:デイブ・ミラ(BMX) 100万ドル(約1億円)
8:トラビス・ライス(スノーボード) 100万ドル(約1億円)
★ESPN:HIGHEST PAID ATHLETES IN ACTION SPORTS/アクションスポーツ界の長者番付
★SPORTS ILLUSTRATED:THE 50 HIGHEST EARNING AMERICAN ATHLETES 2013/2013年の米国スポーツ選手長者番付トップ50
★日本のプロ野球 12球団高額年俸者2014