スノーボード、スケートボードの世界を長く撮影してきたフォトグラファー樋貝吉郎が、自作でリトルマガジン準備号をリリース。『魚眼人』をタイトルに、ハードコアなスノーボーダーとして知られるジェレミー・ジョーンズ、立山でのセッションなど、スノーボードとスケートボードを通じて出会った世界を綴じ込めている。
自分の思いを発表する場として、創り手が自作するこのようなリトルマガジンはZINE(ジン)と呼ばれ、50年代のサンフランシスコでは詩人たちが自分たちの詩をまとめて自費出版していたという歴史ある表現方法。日本ではまだまだ稀少なものの、ポツリポツリ、と生まれているのも実情。希少なのは部数も同じで、多く刷って広く流通させることを目的としていないため。しかし、だからこそ思いの詰まった濃い内容が特徴となっている。
東京で生まれ育ちながら、スケートに出会い、スノーボードに出会って、海外諸国、雪山深い場所へ行くようになったフィールドワークを表現していきたいとして創刊させた『魚眼人』。“フィッシュアイを持つ人”を意味するタイトルそのままに、取材対象にディープに迫った写真とテキストが味わえる。制作中の第1号ではスノーサーファー玉井太朗のインタビューを掲載予定。北海道のニセコをベースに自身のブランド『ゲンテンスティック』をプロデュースする玉井太朗の、樋貝だから見られた素顔もまた楽しみだ。
購入は、トーキョー カルチャート by ビームス(原宿)、タワーレコード(渋谷)、全国のプロショップなどで可能。または公式サイトへ。
<問い合わせ>スタジオ フィッシュアイ