ドイツ南部の大都市ミュンヘン。アルプスの北側に位置するために、海はもちろんなし。けれどサーファーはいるし、波もある。「偶然の産物だったらしいよ」というのは地元のサーファー。聞けば街の中心を流れるイザール川の流れを軽減しようと支流をつくったら波が生まれたのだという。
イザール川の支流の名はアイスバッハ。日本語で氷の川を意味するように、水は夏でも冷たい。それでも冬でさえサーファーの姿は見かけるというのだから、その好き者っぷりは海の街に住むサーファーと比べても遜色がない。
「北部の北海まで9時間、南方のイタリアの海まで6時間、フランスの大西洋まで14時間というのがミュンヘン・サーファーの向き合う環境。だからリバーサーフィンが僕らの日常的なライフスタイルになる。川に手を加えたら波が生まれたなんて、ラッキーでしかないよね」
ローカルくんのいう幸運な場所は、中央駅からほど近いミュンヘン中心部。英国庭園に接するところとなり、街の規模は大きく異なるものの東京なら台場や代々木公園という趣きとなる。
東京の中心地で、ウェットスーツ姿のサーファーが自分の順番を待つ光景は想像するだけで痛快そのもの。皇居をぐるりとジョギングする気分で1ラウンド。そのような手軽なサーフ環境がミュンヘンにはあるということになる。
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